Poodle Town

ブリーディング・その25=遺伝性疾患:アトピー性皮膚炎(アレルギー全般)

アトピー性皮膚炎とは、アトピー素因を持つ犬に見られるアレルギー性皮膚炎(かゆみをともなった湿性皮膚炎)のことです

アトピー素因とは、アレルゲンに対して働く免疫グロブリン(IgE)が遺伝的に産生しやすい傾向を持つことをいいます

この傾向を持った犬が、アレルゲンを何らかの方法で摂取すると体内の免疫が過剰に働き発症します

治療は炎症やかゆみを抑えるための薬物療法が基本ですが、清潔さを保ちアレルゲンとの接触機会を少しでも減らす環境作りにも心がけてください

遺伝的な欠陥による体質的な要因は確実に予防することは困難なので、環境的な要因を少しでも抑えるよう、常に清潔に保つ事に心がけ、二次的な皮膚疾患を引き起こす前に、獣医師の診察を受け的確な薬物療法をしてください

少しでも皮膚炎の症状が見られたら、動物病院で詳しく検査をして、事前にアレルゲンを特定し、接触を回避するのも、ひとつの予防法であると思います

Details

ブリーディング・その24=遺伝性疾患:睫毛重生症

睫毛重生症とは、犬の睫毛の異常で、人間で言う「さかさまつげ」の状態でさします 別名、睫毛乱性症(しょうもうらんせいしょう)とも呼ばれています 睫毛重生症の原因は、遺伝に関わるといわれており、トイプードルは特に睫毛重生症になりやすい犬種としてあげられています 睫毛重生症を放置しておくと、睫毛が常に目を刺激するため、痛みや過剰な涙が出したりします 結果、結膜炎や角膜炎の原因になり、角膜剥離や角膜潰瘍が起きる危険性があります 睫毛重生症の治療方法として、毛抜きで睫毛を抜く方法もありますが、根本的な解決にはならないので、睫毛の毛包を除去する外科治療が最も効果的だといわれています 大切な目を傷つける病気なので、子犬の頃から良く観察して、睫毛重生症の疑いがある場合は、速やかに獣医師に相談し、早期の治療の心がけてください

Details

ブリーディング・その23=遺伝性疾患:先天性門脈体循環シャント

先天性門脈体循環シャントとは、先天性の異常血管であり、門脈系と全身性静脈系との間に短絡血管が生じ、異常な交通路が形成された状態になります 胃腸菅からの静脈血が肝臓を経由せず直接体循環に流入するため、必要な栄養素が肝臓に供給されなかったり、肝臓による代謝が行われないため、いろいろな臨床症状(一時的な盲目、ふらつき、痙攣、よだれ)が現れます 先天性であるため、発育不良が見られることが多く、1~2歳で発症するケースがしばしば見られます 後天性の場合は食欲が落ち、お腹に水がたまる、体重が落ちるなどの症状がみられ、放置すると肝機能障害により命を落とすことがあります また、尿路結石や膀胱炎を併発することもあります 門脈体循環シャントは、多くが先天的な要因で発生する病気であるため、予防することはできませんので、動物病院で定期検診を受けるようにしてください

Details

ブリーディング・その22=遺伝性疾患:流涙症(涙やけ)・涙管閉塞症

流涙症(涙やけ)は、字のごとく涙が多く流れてそのあとがヤケてしまうことです
原因は涙管閉塞症にあります

涙管閉塞とは、涙を排出する器官の欠陥や鼻流管が細かったりつまってして涙が鼻の穴に流れないで目から溢れ出てしまうことにあります

犬の顔の被毛が目にかぶさるような犬種(プードルやシーズーなど)の場合、伸びた被毛が目を刺激して涙の分泌が通常以上に多くなる場合もあります

これを眼瞼内反症と言い、一般的には「逆さまつげ」と呼んでいます
トイ・プードルにはとても多い病気ですが、そのほとんどは後天性ではなく、先天性の遺伝性疾患となります

命に別状はありませんが、あふれた涙によって、目の周りの被毛が常に濡れた状態になり、そこに汚れが溜まって炎症を起こしたり、涙の成分に被毛が反応して、茶色く変色したりします

これが、一般に言われている「涙やけ」です

完璧な治療方法はなく、点眼や涙管洗浄などをして、目の周りを清潔な状態を保ったり、低アレルゲンタイプのドッグフードに切り替えたり、涙やけ対策用のサプリメントを使うという対症療法的な方法があります

きちんと直すのであれば手術が必要となりますが、再発も多く報告されています
逆さまつげは、目を刺激するような被毛は取り除いてあげてください

近頃では眼科を専門とする動物病院なども見受けられので、無駄な時間を費やす前に大きな病院や眼科専門医で診察していただくのもひとつの有効な手段です

原因を突き止め、的確な診断を獣医師が指示してくれると思います

流涙症は、立派な遺伝性疾患です

これからトイプードルの子犬を迎える方は、流涙症の状態にも気を配り、常に涙が多い子や2ヶ月齢ぐらいで既に涙やけが顕著な子犬は敬遠するのも一つの手かもしれません

ただし、トイプードルの少々の涙やけはあまりにも多いで、あまり神経質になりすぎると、いつまでたっても子犬に巡り会えることができません

トータルバランスの優れた良い子犬であるならば、妥協しなければならないのが、この流涙症(涙やけ)だということも覚えておいてください

Details

ブリーディング・その21=遺伝性疾患:白内障

白内障には、先天性のものと後天性のものがあります 後天性白内障のほとんどは加齢に伴って発症する「加齢性白内障」です それ以外で考えられるものには、外傷や糖尿病、水晶体の眼の病気があります ここで説明する先天性には、生まれつき水晶体が濁っている「先天性白内障」と遺伝的な要因で若齢から白内障となる「若年性白内障」があります

初期の白内障は、割と支障なく過ごしているので、飼い主が気がつかないことがあります 進行が進むと、明らかに歩行が変になったり、物にぶつかるようになります 発症した白内障によっては、視力を完全に失うこともあります 進行状況は様々で、短期間で急速に眼が見えなくなることもあれば、年単位でゆっくり進行する場合もあります。

治療は、初期や軽傷の場合は、点眼薬や内服の投薬になりますが、進行していた場合は外科手術を行うようになります

先天性、後天性、いずれも有効な予防手段はないため早期発見・早期治療が重要となります 糖尿病によっても発症するので、日頃の定期検査を怠らないようにしてください

Details

ブリーディング・その20=遺伝性疾患:軟骨形成不全

軟骨形成不全は、先天的な軟骨の形成不全の遺伝的体質(素因)を持ったトイ・プードルやミニチュア・プードルに見られる疾患で、長骨の軟骨が石灰化するために異常に短い足になるのが特徴です この病気にかかった犬のほとんどが苦痛を感じないので、日常生活を過ごすに当たり、飼い主を含めそれほど障害がないのが普通です このような状態であるならば、もちろん手術をする必要もなく、少しでも痛んだ軟骨を保護する目的でグルコサミンやコンドロイチンのような健康食品を適度の与えると良いと思います 長期の摂取でも、基本的には健康を害するような物ではないですが、心配でしたら獣医師に軟骨保護物質について相談してください 痛みがあるようならば、痛みを抑えるために鎮痛消炎剤を投与したり、病気の進行具合によっては手術をする必要がある場合があります

今までも何回も申しあげてきましたが、残念ながら負の特性が受け継がれることによって発症をしているのが現実です 繁殖者(ブリーダー)や飼い主が正しい知識を積み重ね、その原因と結果を理解できれば、このような悲しい結果を未然に防ぐことはできると思います

Details

ブリーディング・その19=遺伝性疾患:フォン・ウィルブランド病(vWD)

フォン・ウィルブランド病(vWD)は、血液が固まる時に必要となるフォン・ウィルブランド因子(vWF)と呼ばれる血漿タンパクの不足によって引き起こされる病気です 発症すると、出血しやすくて止血しにくいという命に関わる病気でもあります フォン・ウィルブランド病(vWD)は、不完全な常染色体優性遺伝であると考えられている先天性と内分泌障害が関わる後天性があります 性染色体が関与して遺伝する血友病とは違うところから「偽血友病」と言われることもあります 症状として、粘膜部の出血(歯茎、鼻)、皮下出血(出血性のアザ)、胃腸管出血(血便)、血尿、通常より長い発情出血、怪我や切開手術などの際の異常出血、血腫、関節からの出血による運動障害といったものがみとめられています

この病状は完治させることはできませんが、対処することはできます 軽い出血程度なら、長時間の圧迫によって止血できる場合もあります また、大量出血した場合でも、輸血によってコントロールすることは十分可能です 命に関わる病気ではありますが、vWDのDNA検査で、簡単に因子の有無を確認できるので、病気の発症に備えたり、繁殖計画によって子孫に引き継がない事を確実にする必要があります

確実に子孫に引き継がれる遺伝性疾患なので、繁殖については vWD因子を持つ犬や保因犬共に用いるべきではないとされています

 

Details

ブリーディング・その18=遺伝性疾患:レッグ・ペルテス病(レッグ・パーセス病)

レッグ・ペルテス病は、若年齢の小型犬種で多く見られる大腿骨頭や大腿骨頸への血行が阻害され骨折や崩壊を起こす病気です

血流阻害の原因については、現在のところ統一見解はなく、遺伝性が関連している可能性が高いとされています

レッグ・ペルテス病の主な症状は、足を引きずったり力が入らない跛行ですが、徐々に症状が出てくることもあれば、急に現れる場合もあります

他の症状として、股関節周辺の関節痛や食欲の低下があります

通常は片足のみの発症ですが、まれに両方の足に起こることもあります

トイ・プードルの発症例は大変多く、3~13ヵ月の成長期に多く見られます

鎮痛剤の投与などの内科的療法を行って、一時的に症状を抑えたあとに外科手術を行います
手術後は長期のリハビリを要します

予防はが難しい病気のため、発症をした犬は避妊・去勢手術が勧められています

Details

ブリーディング・その17=遺伝性疾患:テンカン

てんかんは、脳を形成している神経細胞(ニューロン)に異常が起きて発症する脳の病気です 脳の障害(脳腫瘍、水頭症、脳炎など)によって痙攣を起こす「症候性てんかん」と検査をしても何ら構造的な異常を認められない「特発性てんかん」とありますが、ここでは遺伝的な要素が関係しているといわれ、原因が定かでない「特発性てんかん」のみ説明をいたします

てんかんの発作は、よだれを流したり、落ち着きがなくなったりと、良く観察しているとその行動に前兆が見られ、その後、痙攣をともなった発作を起こします

発作は、数秒で終わることもあれば、数分間続くこともあります 10分以上にわたって発作が継続する場合や発作が治まる前に再び痙攣を繰り返すような場合(重責発作)は、脳などに深刻な障害を与え、時には命に関わるような場合もあります いずれの場合も、速やかに獣医師の診察を受け、今後の治療方法を決める必要があります

通常、「特発性てんかん」の場合には、抗てんかん薬を用いて治療を行います。 また、重責発作を起こしている場合は、痙攣を止めるための緊急治療が必要となりますので、発作の状況とあわせて詳細を獣医師に伝えることが大切となります

特発性てんかんの明確な予防方法はありませんので、発作を起こした犬は繁殖させないようにすることが唯一の予防法となります なお、症候性てんかんは、定期的な健康診断を受けるようにして、予防や早期発見に努めるようにしてください

Details

ブリーディング・その16=遺伝性疾患:膝蓋骨脱臼(パテラ)

小型犬に最も多いとされる遺伝性疾患の一つで、遺伝性(先天性)と後天性に分けられます

ここでは、遺伝性(先天性)のみの説明となります
簡単に後天性の説明をすると、後天的要素の原因として挙げられるのが、事故や普段の生活・肥満などです
フローリングにはじゅうたんやマットを敷き、膝に負担をかけないことが予防の第一歩です

では、本題に戻ります・・・

膝蓋骨脱臼(パテラ)とは、膝関節にある膝蓋骨(一般的にお皿と呼ばれている所)が外れることで、本来ならば大腿骨の溝にはまっているのが通常ですが、これが遺伝的要素のよって、膝関節のまわりの筋肉や骨・靭帯の形成異常などから、溝が浅く外れたり、膝の靱帯が緩んで内側に外れやすくなったりします

トイプードルでは内方脱臼が多いと言われています

症状としては、脱臼した足を浮かせて歩くようになるので、日頃のお散歩などで歩行がおかしくなったら疑いを持ち、獣医師に診てもらうことが必要となります

膝蓋骨脱臼の症状は、その進行によって4段階のグレードに分けられています

グレード1: 脱臼しても自然と正常な状態に戻ることが多く、無症状で気づかない場合が多い

グレード2:時々脱臼した足を浮かせて跛行しますが、犬が足を伸ばしたり、人間が手をかせば簡単に整復でき、日常生活にそれほど大きな支障はありません
しかし特に治療せず放置すると、骨が変形し、靭帯が伸びるなどしてグレード3に進行する可能性が高くなります

グレード3: 脱臼していることが多く、整復してもすぐに脱臼した状態になるため、脱臼した側の足を挙げて跛行することが多くなります

グレード4: 常に脱臼している状態となり、元に戻すこと(整復)ができず、ひざを曲げたままの状態で歩くといった歩行異常が見られるようになります

治療方法は、グレード4ないし5と診断された場合は、手術を推奨されます
ただし、遺伝性で幼少期から膝蓋骨脱臼(パテラ)を発症し、犬にとって普通の生活がおくれるのであれば、手術を無理にする必要もないとの意見もあります
これは、手術後のリハビリなどが犬と飼い主両方に負担を要するためです

予防方法は、先天性の膝蓋骨脱臼の場合はありません

この病気を持つ犬は繁殖させないようにすることが唯一の予防法となります
しかし、膝蓋骨脱臼の遺伝子検査は確立していないため、過去に発症事例がないかを検証・記録するような膨大でかつ時間のかかるデーター管理が必要となります

医療の進歩によって遺伝子検査が確立され、1日も早く、トイプードルがのびのびと走り回れる日が訪れることを心から願ってます

Details
Top! Created by Dream-Theme — premium wordpress themes.