ブリーディング・その27=遺伝性疾患:異所性尿管

尿は腎臓でつくられ尿管によって腎臓から膀胱まで運ばれます 異所性尿管は先天的に尿管が膀胱以外のところの場所とつながっていることで症状が起こる病気です 尿は膀胱に貯めることができないので、常に尿を漏らしている状態になります 若齢時の尿失禁の原因として多く認められ、特に女の子に多く発生する傾向があります トイ・プードルは比較的発症率が高い犬種としてあげられています などが挙げられます。 多くの場合、陰部の周囲の毛が尿で濡れるので、陰部の周りがただれて皮膚炎や膣炎を起こす場合があります 治療法は、一般的には尿管を正しい場所である膀胱につなげる手術を行います ただし、尿失禁が完全に治らないケースもあるようです 先天的な疾患のため、有効な予防法はありませんので、早期発見、早期治療が重要です 常日頃から、尿量、排尿回数、排尿行動などを観察し、異常が見られた場合は、速やかに獣医師の診察を受けて下さい