ブリーディング・その23=遺伝性疾患:先天性門脈体循環シャント

先天性門脈体循環シャントとは、先天性の異常血管であり、門脈系と全身性静脈系との間に短絡血管が生じ、異常な交通路が形成された状態になります 胃腸菅からの静脈血が肝臓を経由せず直接体循環に流入するため、必要な栄養素が肝臓に供給されなかったり、肝臓による代謝が行われないため、いろいろな臨床症状(一時的な盲目、ふらつき、痙攣、よだれ)が現れます 先天性であるため、発育不良が見られることが多く、1~2歳で発症するケースがしばしば見られます 後天性の場合は食欲が落ち、お腹に水がたまる、体重が落ちるなどの症状がみられ、放置すると肝機能障害により命を落とすことがあります また、尿路結石や膀胱炎を併発することもあります 門脈体循環シャントは、多くが先天的な要因で発生する病気であるため、予防することはできませんので、動物病院で定期検診を受けるようにしてください