ブリーディング・その19=遺伝性疾患:フォン・ウィルブランド病(vWD)

フォン・ウィルブランド病(vWD)は、血液が固まる時に必要となるフォン・ウィルブランド因子(vWF)と呼ばれる血漿タンパクの不足によって引き起こされる病気です 発症すると、出血しやすくて止血しにくいという命に関わる病気でもあります フォン・ウィルブランド病(vWD)は、不完全な常染色体優性遺伝であると考えられている先天性と内分泌障害が関わる後天性があります 性染色体が関与して遺伝する血友病とは違うところから「偽血友病」と言われることもあります 症状として、粘膜部の出血(歯茎、鼻)、皮下出血(出血性のアザ)、胃腸管出血(血便)、血尿、通常より長い発情出血、怪我や切開手術などの際の異常出血、血腫、関節からの出血による運動障害といったものがみとめられています

この病状は完治させることはできませんが、対処することはできます 軽い出血程度なら、長時間の圧迫によって止血できる場合もあります また、大量出血した場合でも、輸血によってコントロールすることは十分可能です 命に関わる病気ではありますが、vWDのDNA検査で、簡単に因子の有無を確認できるので、病気の発症に備えたり、繁殖計画によって子孫に引き継がない事を確実にする必要があります

確実に子孫に引き継がれる遺伝性疾患なので、繁殖については vWD因子を持つ犬や保因犬共に用いるべきではないとされています